ベランダを掃除しようと思っても、「どの洗剤を使えばいいの?」「重曹やオキシクリーンは使える?」「マンションだけど、水を流していいの?」と迷っていませんか。

結論からお伝えすると、ふだんの砂ぼこりや泥は、ほうきで掃いてから中性洗剤で拭けば十分です。それでも落ちない黒ずみには、床の素材を確かめたうえで酸素系漂白剤を使う、という順番がおすすめです。マンションでは、洗剤を混ぜない・水を一度にたくさん流さない・隔て板や避難ハッチのまわりに物を置かないの3つを必ず守ってください。

この記事では、汚れの種類ごとに合う洗剤と使い方、使えない素材や混ぜてはいけない組み合わせ、マンションのベランダならではの注意を、国や自治体の資料とメーカーの公式情報をもとにまとめました。

まず確認:洗剤は「液性」で選ぶ

洗剤のラベルには「液性」という欄があります。液性とは、その洗剤が酸性・中性・アルカリ性のどれにあたるかを示すものです。消費者庁の表示のルールでは、pH(酸性・アルカリ性の強さを表す数字)によって次のように分けられています。

ベランダ掃除でよく名前が挙がる洗剤は、次のとおりです。

カノエのスタッフ向けの洗剤の勉強会でも、洗剤選びは液性から考えます。基本は、汚れの性質(酸性かアルカリ性か)を見て反対の性質の洗剤を選び、必要な濃さだけ使うことです。強い洗剤を使えばよく落ちる、というわけではありません。こすってもカチカチと残る汚れは、洗剤が汚れに合っていないサインと考えて、洗剤を見直します。

中性洗剤はpHが7前後で水に近く、汚れを落とす力はおだやかです。そのため、ふだんの砂ぼこりや泥は中性洗剤から始め、落ちない汚れだけ別の洗剤に切り替える、という順番がおすすめです。なお、カビ取り剤などの塩素系の洗剤は、液性でいうとアルカリ性の仲間です。同じアルカリ性だからといって、酸素系漂白剤と混ぜて使ってよいわけではありません(オキシクリーンのメーカーも、塩素系漂白剤と混ぜないよう書いています)。

床の素材によって、使えない洗剤がある

ベランダの床の仕上げ(表面の素材)は、建物によって違います。住宅メーカーのお手入れガイドでは、酸性や塩素系の洗剤・漂白剤は床が変色する原因になるとして、使わないよう注意しています。

どの洗剤も、ラベルの「使用できないもの」を読み、目立たない場所で試してから使ってください。床の素材がわからないときは、管理会社や管理組合に確かめると安心です。

汚れの種類別:合う洗剤と使い方

汚れに合わせて洗剤を選び、床を洗うイメージ
汚れに合わせて洗剤を選び、床を洗うイメージ

砂ぼこり・泥:乾いたまま掃いてから、中性洗剤で拭く

住宅メーカーのお手入れガイドでは、バルコニーの床には枯れ葉・ゴミ・砂などがたまりやすいとして、月に1回を目安に掃除するよう案内しています。手順は次のとおりです。

  1. ほうきとちりとりで、枯れ葉やゴミ、砂を集める
  2. すき間に詰まった細かいゴミは、掃除機で吸い取る
  3. 汚れが残るところは、中性洗剤をつけたスポンジやブラシで洗う
  4. 洗剤が残らないように水拭きし、最後にから拭きして乾かす

屋外で使う床シートのメーカー資料でも、洗剤が残ると汚れが付きやすくなったり、すべりやすくなったりするため、使ったあとは十分に拭き取って乾かすよう書かれています。水を流しにくいときは、固く絞った雑巾の水拭きで洗剤を取り除きましょう。

黒ずみ:中性洗剤で落ちなければ、酸素系漂白剤

中性洗剤で拭いても残る黒ずみには、酸素系漂白剤を使う方法があります。オキシクリーンの公式サイトでは、ベランダ・玄関の汚れについて、次の使い方を紹介しています。

  1. 40〜60℃のお湯に、オキシクリーンを溶かす(混ぜる棒は金属製でないもの)
  2. 溶かした液を少しずつかけて、5分ほど置く
  3. ブラシでこする
  4. 水洗い、または水拭きをして、自然に乾かす

分量は、商品のパッケージで確かめてください。あわせて、メーカーは次のことにも注意するよう書いています。

カノエにも、ベランダの黒ずみや雨だれ汚れのご相談をいただきます。黒ずみや雨だれは、汚れの原因と、床や壁の素材によって合う落とし方が変わります。そのため私たちは、素材やマンションの共用部分としての扱いを確かめないまま、強い洗剤や高圧洗浄をおすすめすることはしていません。ご自分で試すときも、落ちないからといって洗剤を強くしたり、何種類も重ねたりせず、まずは目立たない場所で様子を見てください。

長尺シート(木目調などの塩ビのシート)の黒ずみを落とす流れや、実際の洗浄の様子は、ベランダ床(長尺シート)の黒ずみ・泥汚れの落とし方でくわしく紹介しています。

重曹:こすり落とす性質。使えない素材に注意

重曹は弱アルカリ性で、やわらかい結晶が汚れをこすり落とします。メーカーによると、少し水で湿らせてペースト状にすると結晶の角がとれ、傷をつけずに汚れを取りやすくなります。

ただし、メーカーは次のようなものには使わないよう案内しています。

手すりや金具がアルミ製かどうかわからないときは、使わないほうが安心です。

なお、クエン酸は塩素系の洗剤と一緒に使うと危険です。国民生活センターには、浴室で塩素系の洗浄剤とクエン酸を同時に使い、おう吐の症状が出た事故が報告されています。

コケ・カビ:風通しをよくし、落とすときは素材を確かめる

住宅メーカーのお手入れガイドによると、風通しが悪いと、手すり壁(ベランダのまわりを囲む壁)にコケやカビがつくことがあります。手すりの内側に鉢などを置く場合は、ときどき鉢の場所を変えて、壁との間の風通しをよくするようすすめています。

同じガイドでは、手すり壁についたコケやカビを、カビ取り剤で落とす方法を紹介しています。

  1. コケやカビの部分に、カビ取り剤を直接スプレーする
  2. 10〜15分たったら、洗車ブラシかスポンジでこすり落とす
  3. 水洗いして、カビ取り剤をきれいに流す(床に水を流すときは少しずつ)

床材によっては塩素系で変色することがあるので、床にかからないよう注意します。塩素系のカビ取り剤は、ほかの洗剤と一緒に使わない・換気をする・手袋などをつけるを守ってください。

鳥のフン:手袋とマスクをつけ、湿らせてから取る

鳥のフンは、洗剤を選ぶ前に、身を守る準備が大切です。

フンを取り除いたあとは、床の素材に合った洗剤で拭き掃除をします。また、ハトがベランダに巣を作り、すでに卵を産んでいる場合は、許可なく巣を撤去できません。東京都環境局は、ヒナが巣立つ(1か月ほどかかる)のを待ってから撤去するよう案内しています。

排水口のつまり:洗剤より先に、ゴミを取り除く

排水口は、洗剤で洗うより先に、たまったゴミを取り除くことが大切です。住宅メーカーのお手入れガイドでは、枯れ葉やゴミがたまると水の流れが悪くなり、つまりの原因になるとして、軍手をしてフタを外し、中の枯れ葉・ゴミ・砂を取り除くよう案内しています。

大雨のときに排水口がつまっていると、水があふれて下の階に漏れることがあります(大阪府営住宅「住まいのしおり」)。UR都市機構も、台風に備えて、バルコニーの排水口がつまらないよう掃除しておくよう呼びかけています。

ゴミを取っても水が引かないときは、無理に棒などを押し込まず、管理会社に相談してください。私たちがベランダなどの排水口を清掃するときも、手前の手が届く範囲までにとどめ、排水管の中までは洗浄していません。

マンションのベランダ掃除で守ること

隔て板と避難ハッチのまわりを空けておくイメージ
隔て板と避難ハッチのまわりを空けておくイメージ

ベランダは「共用部分」。掃除は住んでいる人の役目

国土交通省が管理規約のひな型として示している「マンション標準管理規約」では、ベランダ(バルコニー)は共用部分で、その住戸の持ち主が専用使用権(自分の住戸の分を専用で使える権利)を持つ、という考え方になっています。部屋を借りて住んでいる人も、そのベランダを使うことができます。

同じ規約とコメント(解説)では、ベランダの清掃は、専用使用権を持つ人が自分の責任と負担で行うものとされています。一方、計画的な修繕などは管理組合が行います。

また、共用部分の使い方の細かなルールは、マンションごとの使用細則で決めることになっています。ベランダで水をどこまで使ってよいかなどは、お住まいのマンションの管理規約・使用細則を確かめてください。

水は一度にたくさん流さない・排水口をふさがない

住宅メーカーのお手入れガイドでは、バルコニーの床に一度に大量の水を流すと、樋(雨水を流す管)からあふれて、屋内に水が漏れることがあるとして、水洗いのときは少しずつ流すよう注意しています。

UR都市機構の「住まいのしおり」でも、不注意で下の階に水を漏らしてしまうと、天井や畳などの補修費や、家具などの損害賠償を負担しなければならなくなると注意しています。

ふだんの掃除は「掃く・拭く」を基本にし、水を使うときも少しずつにしましょう。植木鉢やマット、掃除のために動かした荷物で、排水口や水の通り道をふさがないことも大切です。

隔て板と避難ハッチのまわりに物を置かない

マンションのベランダは、火事などのときの避難経路にもなっています。

掃除のときに荷物を一時的に動かす場合も、隔て板の前や避難ハッチの上には置かないでください。また東京都は、子どもの転落事故を防ぐため、手すりの近くに椅子やプランターなど、踏み台になる物を置かないよう呼びかけています。動かした物を、手すりのそばに置いたままにしないよう注意しましょう。

洗剤は混ぜない・続けて使わない

塩素系の洗剤や酸性タイプの洗剤のうち、一緒に使うと塩素ガスが出るものには、「まぜるな危険」の表示が義務づけられています(消費者庁)。国民生活センターは、塩素系の洗浄剤について次のように呼びかけています。

酸素系漂白剤も、メーカーがほかの洗剤と混ぜないよう書いています。洗剤は1回に1種類と覚えておきましょう。

やってはいけないこと

プロに頼む目安

ベランダを高圧洗浄するイメージ
ベランダを高圧洗浄するイメージ

次のようなときは、プロのクリーニングを考えてみてください。

なお、床のひび割れ・はがれなどの傷みや排水口の奥のつまりは、修繕が必要なことがあるので、管理会社や管理組合に相談してください。

ご相談のときに確かめること

ベランダのご相談をいただいたときは、まず汚れている場所の写真を見せていただき、作業ができるか、どの方法がよいかをご案内しています。あわせて、次のことを確かめます。

カノエのベランダ・外回り高圧洗浄

私たちおそうじ本舗カノエグループでは、高圧洗浄機を使ったベランダ・外回りの洗浄を行っています。

料金は税込で、おそうじ本舗公式の価格です。10㎡以下は同じ料金です。高い場所での作業は、別に費用がかかる場合があります。また、汚れの状態によっては、完全には落としきれないことがあります。

作業は、植木鉢や椅子などを動かす → まわりを汚さないよう養生(シートなどで覆って守ること)をする → 高圧洗浄 → 水分を取り除く → 乾かす → 動かした物を元に戻す、の流れで行います。作業のときは、電気・水道などをお借りします。マンションの場合は、ベランダでの水の使い方の決まりや作業できる時間帯を、管理規約・使用細則で事前に確かめておくと安心です。

私たちは、おそうじ本舗のフランチャイズ全国大会で、2024年度・2025年度の2年連続で最優秀賞をいただきました。お見積りは無料です。お電話(0120-19-7576、受付 10:00〜18:00)やLINEで、お気軽にご相談ください。お近くの店舗は店舗一覧からご確認いただけます。

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