ドラム式洗濯機の槽洗浄はしているのに、臭いが取れない。洗濯物に黒いカスが付く。乾燥に時間がかかるようになった。「分解洗浄を頼んだほうがいいのか」「何年に1回するものなのか」と迷っていませんか。

結論からお伝えすると、槽洗浄は自分で定期的に続けるお手入れ、分解洗浄は槽洗浄では届かない場所の汚れを落とす方法です。分解洗浄は、年数で決めるより、槽洗浄をしても臭い・黒いカス・乾きの悪さが続くかどうかで判断するのがおすすめです。また、自分で本体を分解するのはやめてください。メーカーが取扱説明書で禁止しています。

この記事では、槽洗浄との違い、メーカーがすすめる槽洗浄の頻度、分解洗浄を考えるサイン、自分で分解してはいけない理由、プランの選び方を、メーカーの公式情報と、カノエの現場で確かめていることをもとにまとめました。

ドラム式洗濯機の分解洗浄とは

槽洗浄と分解洗浄の違いを説明するイメージ
槽洗浄と分解洗浄の違いを説明するイメージ

分解洗浄は、洗濯機のカバーや部品を取り外して、内部や部品を直接洗うクリーニングです。おそうじ本舗の完全分解洗浄では、洗濯機のカバーを外して分解し、脱水槽カバーも取り外します。そのうえで脱水槽と、取り外した各パーツを洗い、最後に組み立てます。

槽洗浄コース・市販クリーナーとの違い

似た言葉が多いので、まず3つを整理します。

槽洗浄と分解洗浄は、どちらか一方を選ぶものではありません。槽洗浄は普段のお手入れ、分解洗浄は普段のお手入れでは落とせない汚れの対策と考えるとわかりやすいです。

分解しないと届かない場所

ドラム式洗濯機には、外から手が届かない場所があります。

シャープは、乾燥フィルターのお手入れをせずに運転を続けると、手が届かないヒートポンプユニットや乾燥経路(温風の通り道)にホコリやペットの毛がたまり、故障の原因になると案内しています。東芝も、乾燥ダクトと熱交換器を「手の届かない」場所として、自動で洗う機能を紹介しています。ただしシャープは、自動お掃除機能があっても、使い方によっては汚れを十分に洗い流せないことがあると説明しています。

一方、洗濯物に付く黒いカスは、パナソニックによると洗濯槽の裏側に付いたカビが原因です。こちらは、まず槽洗浄で落とします。

メーカーがすすめる槽洗浄の頻度

槽洗浄の頻度は、メーカーごとに目安が出ています。ただし、機種や自動お掃除機能の有無で変わります。最後は必ず、お使いの機種の取扱説明書で確かめてください。

まとめると、月1回〜2か月に1回が基本です。日立や東芝のように、自動お掃除などの機能を使っていれば、間隔を延ばせる機種もあります。

分解洗浄の頻度は「年数」より「サイン」で決める

洗濯物に付く黒いカスなど、分解洗浄を考えるサインのイメージ
洗濯物に付く黒いカスなど、分解洗浄を考えるサインのイメージ

分解洗浄については、「何年に1回」と年数で区切るより、次のサインで判断することをおすすめします。汚れのたまり方は、使い方で大きく変わるからです。

シャープによると、乾燥フィルターのお手入れ不足、洗剤・柔軟剤の入れすぎ、ペットの毛などで、乾燥経路に汚れがたまりやすくなります。洗剤の泡と糸くずが固まる汚れは、乾燥機能をよく使うほど起きやすいそうです。

分解洗浄を考えるサイン

まずは、乾燥フィルターと排水フィルターの掃除、槽洗浄など、自分でできるお手入れをしてください。そのうえで、次のような状態が続くときは、分解洗浄を考える目安です。

メーカーのシャープも、お手入れをしてもエラー表示が消えないときなどは、分解して乾燥経路やヒートポンプユニットを洗うクリーニングを案内しています。

臭いの原因と自分でできる対処はドラム式洗濯機が臭い原因と対処法で、乾かないときの確認ポイントはドラム式洗濯機が乾かない・乾燥が遅い原因4つで、くわしく紹介しています。

カノエの現場での年数の目安

サインが出ていなくても、点検のきっかけとして、カノエでは購入から3年目と6年目に分解洗浄を考えていただくようご案内しています。3年ほどたつと、乾燥経路だけでなく、脱水槽カバーの内側などほかの部分にもホコリがたまっていることが多いためです。7年目以降に不具合が出てきた場合は、メーカーの部品の製造が終わっていることも多いので、修理や分解洗浄より買い替えを考える時期とお伝えしています。

ただし、汚れ方は使う回数やお手入れで変わります。ご相談のときは年数だけで決めず、使い方やお手入れの状況、機種を伺ってご案内します。

故障が疑われるときは、クリーニングより先に点検を

次のような症状は、汚れではなく故障の可能性があります。パナソニックの取扱説明書では、使用を中止して電源プラグを抜き、販売店に点検を依頼するよう案内しています。

故障かもしれない症状がメーカー保証の期間内に出たときは、まず保証書を確かめて、販売店やメーカーに相談してください(日立の洗濯機なら、本体の保証はお買い上げ日から1年間です)。

また、排水のエラーが出たときは、故障や内部の汚れを疑う前に、糸くずフィルター(排水フィルター)や排水ホース、排水口の詰まりを確かめてください。日立は、排水できないときに出る「C02」の原因として、こうしたごみ詰まりを挙げています。カノエの現場でも、排水口の詰まりが原因で、排水口を掃除すると解消するケースがよくあります。

自分で分解してはいけない理由

「分解洗浄は自分でできる?」と調べる方もいますが、ドラム式洗濯機を自分で分解するのはやめてください。理由は2つです。

1. メーカーが取扱説明書の「警告」で禁止している

パナソニックと日立は、取扱説明書の「安全上のご注意」の中でも、死亡や重傷につながるおそれがある「警告」として、分解を禁止しています。

日立は同じ「警告」の中で、本体の各部や電源プラグに水や洗剤をかけないことも求めています。分解して中を水洗いするのは、この点からも危険です。

2. 保証や修理に影響することがある

日立は、保証期間内でも無料修理の対象外になる例として、「使用上の誤り、または改造や不当な修理による故障および損傷」を挙げています。自分で分解して壊してしまうと、保証期間内でも有料の修理になるおそれがあります。

やってはいけないこと

自分でできるのは、取扱説明書に書かれたお手入れ(乾燥フィルター・排水フィルターの掃除、槽洗浄、槽乾燥など)までと考えてください。

カノエのドラム式洗濯機クリーニング|3つのプラン

ドラム式洗濯機クリーニングのプランを案内するイメージ
ドラム式洗濯機クリーニングのプランを案内するイメージ

私たちおそうじ本舗カノエグループでは、お悩みに合わせて3つのプランをご用意しています。料金は税込・1台あたりで、おそうじ本舗公式の価格を参考にしています。

スタンダードクリーニング:18,700円(約2時間)

ニオイや洗濯槽の汚れが気になる方への基本プランです。洗濯槽を取り外さず、専用の洗浄剤と器材で内部を洗浄します。

分解はしないので、ネジを外さずに取り外せる乾燥フィルターや排水フィルター、洗剤ケースなどを外して洗い、洗濯槽は専用の洗浄剤で洗います。内部にたまったホコリは取れないため、乾きの悪さを改善したい場合は、分解するプランをおすすめしています。

乾燥機能分解クリーニング:27,500円(約2.5時間・一部機種限定)

乾きが悪い、乾燥時間が長い方へのプランです。本体の上部・前面などを分解し、乾燥ダクトや熱交換器にたまったホコリを洗浄します。

完全分解クリーニング:38,500円

スタンダードクリーニング 18,700円に、完全分解洗浄オプション 19,800円を加えたプランです。洗浄に必要な部品を取り外し、届きにくい内側と各パーツを洗浄します。

脱水槽カバーは、ホコリがたまりやすい部品です。濡れたホコリが温風の通り道をふさぐと、乾燥が遅くなったり、生乾きのようなにおいが出たりします。

ヒートポンプ(乾燥を担う部品)まで分解して洗えるのは、パナソニックのヒートポンプ搭載機です。パナソニックはヒートポンプが本体の上部にあり、分解しやすいためです。東芝や日立などは、通常の完全分解にヒートポンプの分解は含まれません。東芝などはヒートポンプが背面の下側にあり、作業にかなり時間がかかるためです。

シャープ製は、前面(脱水槽カバー内部)か背面(ヒートポンプ)を選んでいただく形です。両面の洗浄、キューブルの背面ヒーター分解洗浄、パナソニックのヒートポンプユニット交換は別料金になります。くわしくはドラム式洗濯機クリーニングの料金ページをご覧ください。

完全分解の作業の様子は、日立 BD-SX110Cの完全分解洗浄とパナソニック キューブル(NA-VG730R)の完全分解洗浄の事例で紹介しています。

どのプランを選べばいい?

カノエの現場では、乾燥機能をよく使うご家庭ほど内部にタオルなどのホコリがたまりやすく、あまり使わないご家庭はホコリが少ない一方で、中が乾ききらずにカビや水垢がつきやすい傾向があります。乾燥機能をあまり使わず、気になるのが臭いや黒いカスなら、まずはスタンダードで十分なことも多いです。乾燥時間が長くなっている場合は、内部のホコリを取り除く必要があるため、分解するプランが向いています。パナソニックの機種なら、購入から3年未満は乾燥機能分解クリーニング、3年以上たっている場合は、ほかの部分にも汚れがたまっていることが多いため完全分解クリーニングをおすすめしています。

同じ「臭い」や「乾かない」でも、汚れがたまっている場所によって合うプランは変わります。迷ったときは、メーカー名・型番と気になる症状をお知らせください。合うプランをご案内します。

なお、汚れや菌をすべて取り除くことや、乾燥機能が必ず良くなることは約束できません。故障や部品の不具合が原因なら、修理が必要です。機種・年式・設置スペースによっては分解できない場合があり、製造から6年以上の洗濯機は、部品の供給状況などにより対応や保証が難しい場合があります。

また、ヒートポンプは繊細な部品です。分解洗浄のあと、かえって乾燥の効きが弱くなることがまれにあります。ヒートポンプ自体が劣化している場合は、洗浄だけでは乾燥は戻りません(パナソニックの機種なら、ヒートポンプユニットの交換もご案内できます)。カノエでは、こうした点や、年式が古い機種では万一のときに部品の有無で対応が変わることを作業の前にご説明し、ご納得いただいてから作業しています。

ご依頼前に準備していただくこと

当日は、症状と動作の確認、床などの養生(汚れや傷を防ぐ保護)、分解、洗浄、組み立て・試運転の順に進め、最後に日常のお手入れ方法をご説明します。

私たちは作業の前に、乾燥も含めて動作を確かめます。分解した時点で、洗う前の内部の状態をお見せしてから洗浄に入ります(作業前後の写真はLINEでお送りすることもできます)。外した部品は浴室をお借りして洗うので、浴室の床まで養生します。組み立てたあとは、洗いから乾燥までの各工程を動かし、水漏れや異音、乾燥の動きを確認します。分解後は、すき間に残っていた小さなゴミが出てくることがあるため、試運転のあとにドラムの中やフィルターをもう一度掃除し、試運転が終わるまでは普段の洗濯に使わないようお願いしています。

カノエグループは、おそうじ本舗フランチャイズ全国大会で2024年度・2025年度の2年連続で最優秀賞をいただきました。品川区・大田区・川崎市・大阪市北区に店舗があります(店舗一覧)。ご相談は、お電話 0120-19-7576(受付 10:00〜18:00)か、LINEでの無料相談をご利用ください。

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